先日、DNを徘徊していたら、ナベさんの日記を見て、ふと思った。
詳しくはナベさんの日記を参照。
http://65205.diarynote.jp/201005252334114427/


アメリカのスタンダードのレベルの高さを感じた。今の日本の比じゃない。
今のアメリカの構築能力は現状で世界一といってもいい。
今回は納得の負け。



とナベさんは述べている。


僕がマジックを始めたころはインベイジョンあたりからだが、その頃は日本は世界と大きな差が存在した。

PT東京で藤田さんとズヴィの2人の環境ソリューション対決が日本人初のPTベスト8だった。このマッチアップはズヴィの完勝だった。デッキの質が明らかに違っていた。


その後、少しずつだが、距離は縮まっていったように思える。


岡本尋さんの世界選手権準優勝など、その距離は徐々に縮まり、迎えたのは横浜で行われた世界選手権。


モリカツさんが世界一になった。


その時に彼を支えたのは、緑白ビートダウン。


そのデッキが生まれたのは草の根の大会である。


日本の草の根イベントは、その時世界に一番近い環境だったのかもしれない。


当時の草の根を支えていたのは言うまでもなく関東の主催者たちやショップの方々だろう。もちろん関西や名古屋、他にも活発にイベントは開かれていた。


毎週末どこかでイベントが開かれている状況はやはり関東だけだろう。


そのことを考えると主催者の方々には感謝しても感謝しきれない。



ただ、一方でこの状況こそが日本のレベルを上げることを阻害している原因になっているのではないかと思う。


現在、関東では

PWC、LMCはほぼ毎週イベントが開かれており、次いでFDCといった月1イベントが開かれている。
(その他にもショップのイベントや個人主催のイベントがありますが割愛させていただきます)


いくつかのイベントが同じ日に開催されることで、プレイヤーたちは何かしらの理由をもとに出るイベントを選ぶ。

その理由は、イベントの内容か、距離かもしれないし、はたまたコミュニティかもしれない。


ただ問題なのは上手いプレイヤーがバラけてしまうことで切磋琢磨する機会が失われているということである。
多くのスポーツは自分に適したレベルで練習することで得るものは多い。当然マジックも含まれていると思う。
(そういう意味ではプロプレイヤーたちが集まって練習することは非常に理にかなっていると思う)
(某ムネオの名言はまさに的を射ているのだが、公表するといろいろ問題である。)


2年前のGP静岡、GP神戸、日本選手権@横浜の時のAKB杯は非常ににぎわっていた。そこに行けば切磋琢磨できる環境があったからである。



しかしコミュニティというのは人間によって構成されている。人間と場所がそろって初めて機能するのである。



最近のAKB杯は人数が集まらない。2年前に足を運んでいたプレイヤーの多くは身の回りの環境が変化し、通うことが難しくなった。コミュニティを構成する人間がいなくなれば衰退していくのは避けられないのである。



やや、話は脱線したが、

「複数のイベントが同時に行われることで、上手いプレイヤーが分散する。」

すなわち、

「切磋琢磨できる機会が減少している。」


そのことが、「草の根のレベルを下げている」ことにつながるのではないかと思う。


もちろん、プレイヤーの質を高めることが必ずしもイベントの目的ではない。
だから、主催者さんが悪いわけではない。


コミュニティの醸成も非常に重要なことだと思う。趣味ならば楽しくマジックしたいって思うし。



参加者の人数が減少方向にあるPTQを含めて、イベントにあり方について再び考え直す段階にきたのではないかと思う。

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